ウィルシステムデザイン プロジェクトアーカイブ

ピンホールプラネタリウム2号機製作記録6

投影機の仕上げと投影テスト

前回レポートした恒星投影フィルム部の仕上げも完了し、いよいよ投影機本体にマウントして全体の総仕上げをする段階にきました。

2号機の具体的な設計開始から2ヶ月、平日の早朝と夜、そして休日、眠気に邪魔されたり子どもの遊び相手で時間を取られたり、炊事洗濯掃除をしたり(してるわけない:妻談)…まあ、いろいろあってようやくここまできました。

自室にドームを設営したところ。

この傘型ドームは直径2.6m、6畳の部屋に設置できるのですが、なにせ作業部屋として使っているため非常にモノが多く、それらを片付けながらの作業なので、設営には意外と時間がかかります。

いい機会なので、電子部品や機械部品はそれぞれ専用のパーツ収納棚を用意して整理しました。工具や測定器もちゃんと片付けて、ようやくドーム設営完了です。

それにしても、こりゃホント普通の家庭の光景じゃないな…

これがプラネタリウム投影機本体です。恒星フィルム球を取り付ける前に、すべてのランプの点灯制御テストをしています。

ランプは、恒星投影用が南北各1つ、青空用が東西各1つ、朝焼け用が東に1つ、夕焼け用が西に1つ、一般照明が2つあります。

いよいよ恒星フィルム球を投影機にマウントして、星空の投影テストです。

夕焼けを少しずつ暗くしていくと、本当に満天の星空がドームいっぱいにあらわれました!天の川もぼんやりと流れているのが表現できています。これを見た瞬間、これまでの苦労がみんな吹っ飛んだ気がしました。

そしてしばしの間、自分の作った星空の空間に酔いしれました(笑)

 

2時間後、そのまま寝ている自分に気づきました(苦笑)

でも、目が覚めてもそこには変わらず満天の星空…幸せなひとときです。

写真はフラッシュをたいているので星は全く見えませんが、本当に満天の星たちに囲まれています。早くみなさんにもこの空間を楽しんでほしいな…

個人的な趣味だけで言えば、本当は星と音楽以外は何もなくていいのですが、子どもたちに見せて話をするときにはそれだけではおもしろくないですよね。そこで、CG投映用のビデオプロジェクタが活躍します。

 

写真は、プロジェクタを使ってドームに木星を投映しているところ。そのほかに、月、流れ星、星雲などの投映テストを行いました。結果は上々!今後大活躍してくれることでしょう。

でも、プロジェクタは明るくて、そのまま投映したのでは星がまったく見えなくなってしまいます。実際の投映時には、プロジェクタにはかなり強い減光フィルタを装着して暗くします。

 

これで投影機は完成し、ビデオプロジェクタを併用した上映機材の準備は整いました。

まだ2個のモーターをデジタル制御して自由に回転させるシステムの設計製作が残っていますが、まあ基本的な上映は可能になったわけです。

今後は、幼児、小学生などある程度年齢層を考慮した上映コンテンツのラインナップにも力を入れていきたいと思います。

 

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ウィルシステムデザインについて

 

ウィルシステムデザインは、2004年に設立した個人オフィスです。

2003年、国内ではほとんど普及していなかったプラネタリウム出張上映を始め、これまで全国で数多くの上映会やイベントを手掛けてきました。

現在は上映上映支援に加え、投影機材や関連システムの開発、上映番組やプラネタリウムアプリケーションなどの企画制作を行っています。

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