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Nightshade活用ノウハウ:スクリプトを自分で書く

前回は、スクリプトを使ってNightshadeを自動で動作させるノウハウを紹介しました。
スクリプトは、書き方やコマンドを覚えれば、すぐに作ることができます。今回はそれを紹介していきます。

 

まず、スクリプトの中身を見てみましょう。
スクリプトファイルは、実はただのテキストファイルです。テキストエディタで簡単に作ったり編集したりできます。
前回使ったsample.stsを、メモ帳などのテキストエディタで開いてみましょう。
すべてのコマンドにコメントで説明書きをしておいたので、内容はすぐにわかると思います。
こんな感じで、設定や動作コマンドを時系列に並べていきます。

では、このスクリプトを少し編集してみます。下記のスクリプトを付け加えてみましょう。
「早送りを止めます」という部分の後、timerate rate 0 というコマンドの下に、次のスクリプトをコピー&ペーストしてみてください。

 

# 一時停止します。Kキーを押すと再開します
script action pause
# 星座の絵を表示します
flag constellation_art on
# 10秒間待ちます
wait duration 10
# 星座の絵を消します
flag constellation_art off
# 1秒間待ちます
wait duration 1

 

スクリプトを追加したらsample.stsを上書き保存してNightshadeで実行します。
時間の早送りが止まってスクリプトが一時停止したところで「K」キーを押すと、星座の絵が表示されます。10秒たつと消えますね。
このタイミングで「それでは、いま見えている星座をすべて見てみましょう」といった感じで解説すれば、ライブ投影ができるというわけです。

いかがでしょうか。DVDの再生と一時停止を繰り返すような、あるいはパワーポイントでプレゼンテーションを進めるような、そんなイメージに近いですね。
このようにして、スクリプトを使って自分のタイミングで解説をしながらカンタンにシーンを進めていけます。
投影の流れはスクリプトで決まっていてアドリブ演出ができないところが難点ですが、この方法を使えば、毎回同じ内容、同じ質の投影ができるとことになります。
実際に、私もこの方法で15~20分のライブ投影を行っています。

さらに、ナレーション+BGMの入った音源ファイルを作り、それにスクリプトの進行を合わせることによって、全自動で上映できるプラネタリウム番組を作ることもできます。
下記で番組の作例をぜひご覧ください。
これは、2018年夏に実際に各地のイベントで上映されたプラネタリウム番組で、脚本を書いてナレーションやBGMの入った音源ファイルを作り、それに合わせてスクリプトでNightshadeを自動実行させたものです。

 

今回sample.stsで使ったのはコマンドのごく一部で、使えるコマンドは他にもたくさんあります。惑星にズームしたり、画像を表示したり、いろいろなことができます。
コマンドリファレンスを見ながら、より実践的なスクリプト作りにチャレンジしてみてください。
コマンドリファレンスは、Nightshadeがインストールされたフォルダにあります。Windows版を標準インストールした場合はこちらです。
c:\Program Files (x86)\Nightshade\doc\stratoscript-commands.pdf

 

さて、これでNightshadeの使い方を一通り紹介しました。手動、自動(スクリプト)の両方が使えるようになると、活用の幅が広がります。今後は、そんな活用方法や演出ノウハウなども紹介していければと思います。

 

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ウィルシステムデザインは、2004年に設立した個人オフィスです。

2003年、国内ではほとんど普及していなかったプラネタリウム出張上映を始め、これまで全国で数多くの上映会やイベントを手掛けてきました。

現在は上映上映支援に加え、投影機材や関連システムの開発、上映番組やプラネタリウムアプリケーションなどの企画制作を行っています。

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