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Nightshade活用ノウハウ:流れ星やオーロラを投影する

Nigthsheadeをスクリプトで操れるようになると、投影の幅がグッと広がります。
特に活用できるのは画像表示でしょう。位置や大きさ、動きを自由に設定できるので、アイデア次第でいろいろな演出に応用できます。


今回は、いくつか活用例を紹介したいと思いますが、その前に、画像表示関連のスクリプトを説明しておきましょう。画像は、メモリに読み込む→表示する→メモリからクリアする という手順で投影します。

まず、画像の読み込みスクリプトです。画像は表示する前にメモリ上に読み込んでおく必要があります。
下の例では、%folder%というフォルダにある%filename%という画像ファイルを%name%という名前で読み込みます。
表示の初期設定は、高度30度・方位0度(北)・サイズ100%を指定しています。

image action load name %name% filename %folder%/%filename %coordinate_system dome altitude 30 azimuth 0 scale 100

次は、実際に画像を表示させるスクリプトです。
下の例では、先ほど読み込んだ%name%という名前の画像を、3秒かけて透明度0.7(0:100%透明~1:透明度0)にフェードインさせます。
ここで初期設定と違う位置やサイズ、さらに実行時間を設定すれば、画像をズームしたり動かしたりできます。

image name %name% alpha 0.8 duration 3
wait duration 3

最後に画像を消してメモリからクリアします。
下の例では、%name%という名前の画像を5秒間でフェードアウトさせてクリアします。

image name %name% alpha 0 duration 5
wait duration 5
image action drop name %name%


このスクリプトを使ってどんな演出ができるのか、実際の作例をいくつか紹介しましょう。

 

作例1:雲を投影する

まず、雲のPNG画像を用意します。フリーの画像を使ってもいいし、自分で作ることもできます(Photoshopのカスタムブラシで雲を簡単に描けるアドオンがたくさんあります)これを好きな位置、サイズで表示させればOK。雲の周りの部分は透明化しておくことを忘れずに。

朝夕焼けや日中の青空を投影するとき、雲があるとリアル感が増します。位置やサイズを変化させれば、流れる雲も疑似表現できます。

 

作例2:流れ星を投影する

Nightshadeには標準で流れ星の投影機能があり、1時間に何個くらい飛ばすという設定もできます。
ただ、自分の好きなタイミングで流れ星を飛ばしたいということが演出上多くあります。そんなときに使える方法です。
まず、雲と同じように流れ星のPNG画像を用意します。(流れ星以外の背景部分は透明化しておきます)
その画像を流れ始めの位置に読み込んでおき、表示するときに位置を動かすわけです。フェードインアウトと移動をうまく組み合わせると、本当に流れているように投影できます。

 

作例3:オーロラを投影する

上記の応用です。同じようにオーロラのPNG画像を事前に用意しておくのですが、画像を複数枚使うのがミソです。これを互いに平行移動させるように表示すると、まるでオーロラのカーテンが揺れているように見えるというわけです。
あくまで疑似表現ですが、なかなかリアルなオーロラ投影ができます。このサンプルスクリプトはNightshadeに初めから入っているので、ぜひ見てみてください。
実行するスクリプト名は
aurora_australis.sts
または
aurora_borealis.sts
です。

このオーロラ投影サンプルスクリプトをベースに、流れ星などを追加した動画を下記で見られますので、こちらもぜひご覧ください。

 

プラネタリウムとしての基本機能と画像投影機能を組み合わせると、いろいろな演出を盛り込んだ上映プログラム番組を作ることができます。
一度慣れるとスクリプティング自体は簡単なので、ぜひチャレンジしてみてください!

 

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ウィルシステムデザインについて

 

ウィルシステムデザインは、2004年に設立した個人オフィスです。

2003年、国内ではほとんど普及していなかったプラネタリウム出張上映を始め、これまで全国で数多くの上映会やイベントを手掛けてきました。

現在は上映上映支援に加え、投影機材や関連システムの開発、上映番組やプラネタリウムアプリケーションなどの企画制作を行っています。

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