手作りプラネタリウムのススメ・段ボールでドームを作る

前回の「プラダンでパネル運搬ケースを作った」という話に関連して、今回は「段ボールでドームを作ってしまおう!」というトピックです。

文化祭や学園祭でプラネタリウム上映をやりたい!と企画する学校が結構あるようで、毎年シーズンになるとたくさんのお問い合わせをいただきます。
もちろん出張上映や機材レンタルサービスを利用いただくこともできますが、個人的には、学生さんにはぜひ手作りで試行錯誤してもらいたいなと思っています。

私自身、高校の文化祭でプラネタリウム上映をやった時も手作りでした。もっとも、当時は出張上映なんていうサービス自体が存在しませんでしたが。

恒星投影機は学校の備品で、壊れてほぼ動かない状態。それを修理・改造して使えるようにしました。
プラネタリウム施設へ行って観察してきた朝夕焼け投影機を真似て、水道管を使った投影機も自作しました。
ドームもみんなで骨組みに布を張って設置。一部を切り欠いてモノクロディスプレイを埋め込み、そこに銀河や星雲のCG画像を映しました。CG画像といっても、当時の8ビットパソコンで数分間もかけて描いた640×400ピクセルの稚拙なものでした・・・
さらにドーム周辺にはスピーカーを配置し、マイク音声やBGMを流せるようにしました。
解説のシナリオもBGMテープ(テープ!)も自分たちで作って、自分たちでマイクを持ってしゃべりました。

パソコンやステレオコンポをリヤカーで学校へ運んだこと、毎日夜遅くまでみんなで準備したこと、当日の緊張感や拍手をもらったときの喜び・・・すべてがいい思い出であり、今の活動の原点です。

自分たちの手でゼロから作り上げる達成感や連帯感は、そのときにしか味わえない代えがたいもの。
今は少しお金を出せばサービスを提供してくれる業者がいますが、安易に頼るのではなく、そういう経験をするいい機会にしてほしいと思うわけです。
(ビジネス的なことを言えば、出張上映とか機材レンタルのご用命をいただける方がうれしいけどね・・・)

で、どうやって投影機やドームを作るのか?
投影機はいたって簡単。キッチンで使う半球ボールや半球アクリルに星図を貼って穴をあけて、中から豆電球で照らすだけ。これが「ピンホール式」プラネタリウムの方法です。
ピンホール投影機はたくさんの製作事例があって、詳しい作り方はウェブで検索すればいろいろ出てきます(いやー、今はほしい情報がすぐ手に入るいい時代だ)
私の作ったピンホール投影機の記録もこちらにあります。少しでも参考になれば。

http://www.will-system.net/making.html

ドームもいろんな作り方があります。大きなエアドームを自作しちゃう強者もいますが、オススメなのは段ボール板を使う方法です。
当然四角いまま球面は作れませんので、普段勉強している数学の力を使って型紙を作り、それを貼り合わせて作るのです。
(こんなところで三角関数は役に立つ!)
型紙の寸法採りの計算方法、作り方をまとめた資料を下記にアップしましたので、参考にしてください。

http://www.will-system.net/doc/dome.pdf

一発で切り出せるような大きな段ボールは入手が難しいので、何枚かつなぎ合わせてパーツを作っていくといいと思います。

そうやって作った段ボールドームを円形に並べた机の上に置き、中心に投影機を設置する。部屋を暗くして投影機の電球を点灯させれば、

手作りプラネタリウムのできあがり!

そこからどうやってシステム全体をアレンジしていくか、どうやって演出や投影をするかは、みなさんのアイデアと工夫次第です。
ぜひチャレンジしてみてください!

20160512

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