ふと気が付けば今年も1月20日が過ぎ、ウィルシステムデザインは創業18周年を迎え、19年目のチャレンジに入りました。
(設立は2004年1月20日です)
4月1日の改正民法が施行されれば、やっと成人になったという感じでしょうか。
なんの後ろ盾も人脈もなく、もちろん資金もなく、事業計画も何もない。先なんてまったく見えないけど、転職もうまくいかず、貯金も無くなり、他にもう選択肢が無い。この個人事業は、そんな状態からの無理無謀なスタートでした。
あったのは、独学で学んだ少しばかりのプログラミング知識(VisualBasicとSQL)、なんとか自力で作り上げた自作ピンホールプラネタリウム投影機だけ。先に営業しちゃって、仕事を請けちゃってから足りないスキルを慌てて勉強するという綱渡りな状態で、業務システムを受託開発したり、企業や店舗のウェブサイトを制作したりしてきました。
そのうち、プラネタリウムの出張上映が多くの依頼を受けるようになり、いつしかそれが事業のメインになっていきました。
途中、何度もお金が無くなり、貧すれば鈍するという状態に陥って身動きがとれなくなりました。本当に何度も何度もです。もちろん、今もそれはずっと続いています。常に仕事があるとか、固定給をもらって働けることのありがたさを常々痛感しています。
いま仮に、「会社を辞めて起業したい」なんていう相談を受けたとしたら、絶対に「やめときな」って言いますね(笑)
この1~2年はコロナ禍の影響が甚大で、プラネタリウムの出張上映や関連イベントはゼロになってしまいました。
国産エアドームの販売やデジタルプロジェクター(全天映像投影システム)の製作という新しい事業も立ち上がりましたが、当然それも厳しい状況にあります。
ただでさえニッチな市場、小さな需要。なんとか生活できる程度に仕事があればありがたいと思っていますが、それさえも難しいのが現状です。
いろんな貴重な経験ができたとはいえ、たくさんの人に迷惑もかけ、事業としては決して成功したとは言えないこの18年間。そして、19年目の見通しも相変わらず厳しい。
でも、ここまで曲がりなりにも続けてきて、50歳を越えたいま、これまでのことをご破算にして何かをゼロから始めることも難しい。今の立ち位置はそんなところです。
でも、そこで立ち尽くし、世の中の状況や己の商才の無さを嘆き恨んでも仕方のないこと。
19年目のウィルシステムデザインは、結局自分にしか作ることができないわけで。とにかく前に進むしかないわけです。
この零細で成長戦略のない個人事業が、今後どうやったらみなさんのお役に立てるのか。
これまでにやってきたことを生かしつつ、これからの時代にどう対応してプロダクトやサービスを提供していくことができるのか?試行錯誤の悩ましい日々は続きます。
いささか暗いAnniversaryのご挨拶となってしまいましたが、とにもかくにも、19年目のウィルシステムデザインをどうぞよろしくお願いします。