構想約1年、開発約1か月。
新しい天文アプリ、不思議なカレンダー&時計「GeoClock」が完成しました。
- 地球が自転していることで時刻が変わる
- 地球が公転していることで日付や季節が変わる
- 太陽と地球と月の位置関係で月の満ち欠けが変わる
- さらには、日の出日の入り、月の出月の入りが変わる
その本質的な関係が一目でわかるようなカレンダー&時計を、これまでにないデザインで可視化することができるんじゃないか?これが、このアプリを作ってみようと思ったきっかけです。
昨年から描いてきたイメージや構想設計のスケッチの一部を紹介します。デザインがだんだん変わってきて最終形になった経緯がなんとなくわかると思います。長いこと寝かせてしまった構想でしたが、ようやく形になりました。
そして完成したアプリの画面がこれ。
1秒毎に時計のように動き続け、インフォグラフィックや数値データが更新されていきます。
グラフィックの説明
大きな円環と長い針からは、地球の公転による日付や季節、太陽黄経(二十四節気)の変化を読み取ることができます。
小さな円環と短い針からは、地球の自転による時刻の変化を読み取ることができます。
オレンジの補助円弧は今日の太陽が見えている時間を示しています。目盛は日の出、日の入り、南中の時刻を示しています。
黄色の補助円弧は今日の月が見えている時間を示しています。目盛は月の出、月の入り、正中の時刻を示しています。
月は日をまたいで昇ったり沈んだり正中することがあるので、その日には月の出入りや正中が起こらないことがあります。その日は目盛が表示されません。
さらに、月のアイコンはその日の月の形(位相・月齢)と位置を表しています。地球をはさんで太陽と月がなす角度(離角)が0度のとき、つまり月が太陽と同じ方向にある時が新月で見えないこと、正反対の180度のときに満月になって夜に見えることがわかります。
これがカレンダーであり時計であるというのはちょっと不思議な感じがしますが、見慣れてくると「イマココ」が宇宙からの視点で俯瞰できてなかなかおもしろいデザインになりました。せっかく作ったので、何かの形で製品化できるといいなあと思っています。時計メーカーさん、カレンダーメーカーさん、アプリベンダーさん、いかがですか?(笑)
天文計算やプログラミングは、ちょっと時間を空けるとすぐに忘れてしまいます。何か目標(成果物)をイメージして、とにかく計算&プログラミングをやり続けることが大切ですね。そういう意味でも、今回の作業はスキル維持&アップになったと思います。