1月13日から15日の3日間、大分市にあるiichikoアトリウムプラザで宇宙フェスティバル(NHK大分放送局主催)が開催されました。久しぶりのエアドームプラネタリウム出張上映イベントです。期間中の14日と15日の2日間、それぞれ7回投影しました。
メイン会場にはロケットや探査機などのJAXA模型、4Kドームシアター、ジャイロアトラクションなどが展示され、多くのお客さんで賑わいました。
プラネタリウムは、施設2階のNHK大分放送局ホールに設置。今回は7mエアドームを使い、定員を通常の半分にして運用しました。
計14回の上映はすべて満席。受付で配布される整理券は瞬く間に無くなるという盛況ぶりで、関係者も驚いた様子でした。
写真左は設営したエアドームの様子で、右はエアドーム内部の様子です。朝の客入り前に映像チェックや事前投影などを行いますが、そのときに撮ったものです。ドームに投影されている全天チェックチャートはウィルシステムデザインのオリジナル。投影オペレーションはMacBook+QLab+StreamDeckという新しいシステム、それにPAという構成でした。
自身が出張してエアドームをオペレートするイベント上映は実に3年ぶり。設営撤収の手順も忘れていることが多く、しかも今回新しいシステム構成での運用だったため、多少とまどうこともありましたが、ブランクが長かったわりにはスムーズにできたかなと思います。
そして、何よりうれしかったのが、観覧いただいたお客さんの反応を間近で見れたこと。
「楽しかった」「すごかった」「感動しました」「ワクワクしました」・・・
今回は感染対策ということもあってライブ投影解説は行わず最低限の口頭案内とし、オリジナル制作した完パケ番組を上映しましたが、それでもたくさんの拍手と歓声、声かけをいただきました。
「ああ、プラネタリウム出張上映ってこうだよなー」って思い出して、本当に感慨深かったです。
自分の作ったモノが誰かに使われ、どこかでたくさんの人を楽しませている、それを感じるだけでもこの仕事にやりがいを感じるのですが、やはり自分自身がそれを使って投影し、自分の言葉で話し、目の前のお客さんとその時間と空間を共有する、そして、いい体験だったと言ってもらえる、それは何物にも代えがたい喜びがあります。
公私いろいろあって、「もう自分は機材やコンテンツを作って届ける裏方に徹すればいい」と思った時期もありましたが、20年近くにわたり全国各地でたくさんの出張上映をやってきたのです。こんな素晴らしい生業、そんな簡単にはやめられないですね(笑)
(これまでの主な出張上映実績一覧はこちらでご覧いただけます)
まだまだエアドームプラネタリウムを手放しで楽しめる状況ではありませんし、プラネタリウム出張上映事業を本格的に再開するのはもう少し先のことになると思いますが、少しずつこんな機会が増えていけばうれしいなと思います。
今回参加いただいた大分のみなさん、そして主催者関係者のみなさん、ありがとうございました!