ありがとう、本屋さん

以前、近所のパン屋さんが閉店してしまったことを書いたのですが、今度は足繫く通っていた近くの本屋さんも閉店してしまうことがわかりました。

パン屋さんと同じ、いや、それ以上に、暇さえあれば(お目当ての本が特になくても)立ち寄っていた本屋さんでした。大きな駐車場があったのも便利でした。
IT関係や科学関係の技術書、学術書もけっこう揃っていて、例えば人と会う約束の時間までちょっと時間があればそこで潰したり、待ち合わせの場所自体をその本屋さんにしたこともありました。
本当にお気に入りの店だったので、とても残念です。

最近は、本屋さんが街中からどんどん姿を消しているようですね。
ネットでちょっと探せばすぐにお目当ての本は見つかるし、ご丁寧に「こちらもいかがですか?」的にどんどん紹介もしてくれます。あるかどうかわからないのにわざわざ本屋へ足を運ぶより便利で確実で、今風に言えばネット通販の方が「タイパに優れている」という感じでしょうか。すでに書籍自体も紙ではなく電子媒体にどんどん移行しているし。昔ながらの形態の本屋さんは続けていくのが難しい時代なのでしょう。

しかし、ゴリゴリ昭和の人間である私は、やはり紙の本が好き。
気軽に雑誌をパラパラとめくったり、ずっしりと分厚い技術書を買っただけで読んだ気になったり(ダメだろそれ)。かさばるし重いし検索性も高くないし、考えてみればいいことないんだけど、やっぱり本は紙をめくって読みたい派なのです。
そして、やっぱり本は本屋さんで買いたい。
もちろんネット通販も活用していますが、ふらっと入っていろんなジャンルの棚をめぐって気ままに手に取って、という時間が好きなんですね。その中で気になった本を無計画に買ってみたり、そこから新しい気づきや知見を得たり。
こういうのは、AIがおすすめしてきたものだけ、あるいはレビューとか星の数だけで選ぶのとはちょっと違う、自分の自由意志や行動が伴って初めて出会える楽しさかもしれません。

そんな楽しさを味わえる場所がまたひとつ減ってしまいましたが、ショッピングモール内とか、ちょっと車で足を延ばせば大きな本屋さんもまだあります。私の本屋さんライフ、ちょっと不便になったけど、まだまだ楽しめそうです。

ちなみに、今年買って読んだ本はいまのところ20冊ほど。いただいた本や図書館で借りた本は入っていません。
年末までにもう少し買いそうなので、平均すると1か月に2冊のペースかな。デザインの本、物理や数学の本、音楽の本、ビジネスや自己啓発の本、エッセーなど、本当にいろいろです。
これも、本屋さんに気ままに足を運んで手に取って選んだ結果ですね。

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