おっさんぽ配信で自分探しの旅

以前、こんな奇怪な投稿をしました。もちろん閲覧数はまったく伸びていません(泣)
しかし、ここで紹介しているおっさんの奇行、実は今でも続いています。

簡単に言えば独り言のカテゴリに入ると思うのですが、ちゃんと仮想リスナーを想定して言葉を選び内容をまとめ、家を出てから目的地に、あるいはその逆の時間内にしっかり話し終えるというのがミソです。

書いてて本当に気持ち悪く、背筋に悪寒が走るのですが…

でも、これの効能って意外にあるなあと思っているのです。別におっさんぽ配信をお勧めしているわけでもなく、もちろん何かのステマ広告でもありませんが(笑)、そのあたりを懲りずに書いてみます。

一つは、話す機会を作れること。
聞いている人なんかいないし、仮想のペルソナ設定なんだけど、あたかもその人と話しているような錯覚に陥ります。
フリーランスで、普段自室で一人で仕事していることが多く、外との連絡はメールやチャットが多く、気がつけば家族以外と何日も会話していなかったりします。すると、だんだん声も出なくなるし、言いたいことを整理してわかりやすくまとめる努力もしなくなるし、まるで人前での話し方を忘れてしまったような感覚になります。これはプラネタリウムのライブ投影解説をする人としては致命的です。
そんなとき、おっさんぽ配信はけっこう役に立つのです。
歌でもスピーチでもそうですが、普段から練習していないことをいきなり本番でやることは無理です。こんなキモイ方法でも、意識の持ちようによってはちゃんと練習になるのです。
「電話が怖い」「面前での会話が無理」という若い人たちの話題を目にすることが多くなってきましたが、要はそれを経験する機会が減っている、慣れていない、練習していないというだけなんじゃないかと思います。
もうおわかりでしょう。そんな人たちにお勧めしたいのが、おっさんぽ配信なのです(誰もやらない)

もう一つは、前にも書いた通り、仮想の相手でもなんでも、話すことで自分を探すことができるということ。
「自分探しの旅」という話題もよく見聞きしますが、別に旅先に自分が落ちているわけではないです(あたりまえ)
旅という手段を通じて自分の五感が刺激され、インプットやアウトプットの機会経験が増えることで、内なる思いや願いが見えてくるという感じなのではないでしょうか。
それなら、旅という手段をおっさんぽ配信に代えても同じ効果が得られるのではないかと。しかもこちらは手間もお金も一切かからないし。
普段言えないことや隠していることも、仮想の相手であればなんでも聞いてもらうことができます。仮想なので、気分を害されたりキレられたりする心配もありません。

ここ最近、おっさんぽ配信を続けてきた私自身も気がついたことがあります。
ずっと気持ちの奥底に封印していたことです。中途半端に見て見ぬふりをしてきたけど、やはりちゃんと向き合いたいと思ってきたことです。人生も折り返しを過ぎ、自分の生き方はこのままでいいのか?という中年特有の黄昏にどっぷりつかっている私ですが、それを言葉にして話し続けることで、本当にやりたかったこと、続けたかった気持ちが掘り起こされています。話が長くなりすぎるのでここでは語りませんが、それにまたチャレンジする勇気を、おっさんぽ配信で少しずつもらっているような感じです。誰もいないのに不思議ですが、本当です。
そのあたり、また機会があったらしつこく書こうかなと思っています。

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