ソラプロジェクターの完成チェックと設定

ソラプロジェクターの通算42号機が完成しました。こちらは兵庫県のお客様向けの機材です。
現在、完成チェックと設定調整を行っているところです。

ソラプロジェクターの製作は筐体部材の発注からアセンブルまでマニュアル化されていて、なるべく均一の品質でお届けできるように努めています。さすがに何十台も作っているので、ほぼミスなくアセンブルすることができます。

完成後は、まずプロジェクターの通電や映像投影・音声再生などの基本動作を、本体操作とリモコン操作の双方で確認します。まれにプロジェクターの初期不良があったりするので、基本動作の確認は大事な工程です。
初期不良がないことを確認したら、プロジェクターの工場出荷時設定をカスタマイズします。
具体的には、

  • 設置モード フロント→リアまたはリア天吊り
  • オートアイリス 高速→オフ

あたりを設定変更します。
レンズや天頂ミラーを通して投影すると映像の上下左右がひっくり返るため、それを補正するために設置モードを変更します。オートアイリスは、映像の明るさを自動補正する絞り機能で、これが効いて映像が急に暗くなったり明るくなったりするのを防ぐためにオフにしておきます。その他の設定は基本的にデフォルトのままでOKです。

そのあと光学レンズユニットを通してしっかり全天投影できるか、ズームやフォーカス、レンズシフトの調整範囲が正常かなどをチェックします。プラネタリウムソフトやドームマスター映像などのさまざまなソースを投影して、すべてに問題がないことを確認します。

そして最後に、全天ブルーの映像を投影します。これは、光学レンズユニット内部にホコリやゴミが混入していないかをチェックするためです。ホコリやゴミが混入してレンズ面や反射ミラーに付着していると、それが拡大されて天井面に大きく黒く投影されますので、それが無くなってきれいで均一な青色投影になるまで、ユニット内部の清掃とチェックを繰り返します。

すべてのチェックや設定変更を終えたら、最後に筐体を清掃して完成です。専用ケースに収納し、メーカー保証書や付属品と一緒に発送となります。

ソラプロジェクターは、こんな感じで1台1台を手作業で製作し、細かなチェックを経てみなさまの元へお届けしています。

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