昨年の12月からほぼ2か月をかけて、これまでに公開・配給してきたプラネタリウム上映番組をリメイクしました。
その数全部で10本。ほぼそのままのものもありますが、台本から手を入れて大幅に作り直したものも多いです。
下記のページで紹介していますので、ぜひ全編サンプル版をご視聴いただければと思います。

中でも今回特に力を入れたのが、春夏秋冬の各季節の星空案内番組です。
10年ほど前に作ったものを少しずつ手直ししてイベントで使ってきましたが、脚本を大幅に書き換えて、4本すべてを新しく作り直しました。
もちろん各季節に見える星や星座は紹介していますが、それだけで終わってしまってはもったいない。
せっかく見に来てくれたお客さんに対して、12分ほどの短い時間でどれだけ静かな余韻を残せるかを考えました。
そして浮かんだのが、「天文学者のメッセージをひとつずつ取り上げ、それをテーマにした内容を映像と解説で盛り込む」というアイデア。
具体的には、各季節でこんなメッセージを取り上げました。
- 春:宇宙にある星の数は、地球のすべての浜辺の砂粒より多い(カール・セーガン)
- 夏:私たちが見上げる天の川は、私たち自身がいる銀河の姿だ(カール・セーガン)
- 秋:銀河の星のひとつひとつは、誰かにとっての太陽なのかもしれない(カール・セーガン)
- 冬:あなたの左手を作っている原子は、右手のものとは別の星からやってきたのかもしれない(ローレンス・クラウス)
どれもやさしい言葉が使われていますが、とても印象に残る珠玉のメッセージです。
これをテーマに少し話題を展開させて、その最後に、このメッセージ自体をドームにテロップ表示します。
各季節の星空案内はプラネタリウム解説の基本&王道です。私もそういう基本的なコンテンツはしっかりラインナップを揃えておきたいと思っていました。
ただ、それだけでは子ども向け、学習要素の強いものになってしまい、用途も年齢層も限られてしまう。
どうせなら、商業イベントでも生涯学習イベントでも教育の現場でも使えるものにしたい。
そんな思いで作った番組です。
一般的にプラネタリウムの上映では「こども向けの学習投影」「大人向けの一般投影」なんていう区分けがされていたりするのですが、そういうカテゴリを横断するようなコンテンツを目指しました。
このチャレンジがウケるのかコケるのか、あまり前例がない演出なので不安はありますが…
とにもかくにも、よろしくお願いします!

