次の満月の日、5月26日の夜に、皆既月食が起こります。
皆既月食は、太陽に照らされてできた地球の影の中を月が通過する天文現象。満月がだんだん欠けていき、赤く暗く見えます。影の中を通るので真っ黒になりそうなものですが、大気で散乱しなかった波長の長い(赤い)光に少し照らされるので、暗い赤色に見えます。夕焼けが赤く見えるのと似ていますね。
では、実際にいつ頃見えるのか?国立天文台の公開情報を掲載します。
夜、満月が東の空から昇ってきたときには、もう月食は始まっています。
それから1時間ほどかけて徐々に月が欠けていき、東京では20時ころ皆既月食となります。皆既月食は30分ほど続き、その後、22時前には普段見える明るい満月に戻ります。
そして、今回の皆既月食はもうひとつ大きな特徴があります。
それは、スーパームーンであるということ。
スーパームーンとは、普段より地球と月が近い距離にあって、月が大きく見えること。
地球と月の距離はいつも一定ではなく、少し近くなったり遠くなったりしています。
今回は、近くて大きく見えるスーパームーン+皆既月食という、珍しいタイミングで観察できるわけです。
天気さえよければ、皆既月食は日本全国どこからでも見ることができます。お勤めやお出かけの帰りに、もしくは夕食のあとに、少し空を見上げてみませんか?普段とはちょっと違う赤い月が空に浮かんでいる様子は、けっこう神秘的ですよ。