星空観察の極意

見晴らしがいい地面にマットを敷くでしょ。
で、その上に仰向けに寝る。
そして目を開ける。これでOK!

え?

一字一句この通りだったかは定かではありません。きっとこんな感じだったのでしょう。
でも、それを聞いた人は、30年近く経った今でもそれをしっかり覚えていてくれました。曰く、

星空観察ってもっと難しいものだと思っていたし、それまでやったこともなかった。初めての機会でそんな風に教えてもらったことが新鮮で、それから星を見上げるのが好きになった。

とのことでした。
これ、言った本人はまったく記憶がなかったのですが笑

でも、その思いは今でもまったく変わっていません。

もちろん、星の観測や観察にはいろんな対象があり、いろんな方法や機材があります。それを極めていくのもとてもおもしろいし、とても必要なことでもあります。
でも、ただそこに寝転がって、眼前に広がる空を見上げるだけでも、立派な星空観察です。
道具なんて何もなくていい。しいて用意するなら、

  • あったかい飲み物
  • お気に入りの音楽

くらいでしょうか。
星は味も匂いもないし、触ることも温度を感じることもできません。視覚でしか捉えることのできない、どこかリアリティに欠けるものです。
だから、そこにお気に入りの音楽や飲み物を添えて、聴覚や嗅覚、味覚、触覚と一緒に思い出の時間にしていくのです。
もちろん、隣にいる大切な人のぬくもりや笑顔も一緒に。

そんな風に考えたら、星空観察も素敵ですよね。
そしてこれは、プラネタリウムを見上げるときも全く同じです。さすがに飲み物は出せないのですが、堅苦しく考えずにその空間や時間を楽しんでもらえたら、というコンセプトで、座席を設けず「寝転がって」見てもらっているのです。


星空観察もプラネタリウムも、今度、ぜひご一緒しませんか?

この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!
目次