サラリーマンを辞め、個人事業主として仕事や生活を始めてから早16年。今年はとうとう17年目に入りました。厳しいながらもなんとかここまで続けてこれたことは、我ながら驚きでしかありません。これまで支えてくれたかたがたに、本当に感謝です。
さて、今年も春、新年度がやってきました。
卒業、別れ、そして入学や就職、新しい出会い。いろいろなことが変わる4月です。
でも、私のように個人で仕事をしている者にとっては、その区切りや変化がなかなか見えにくいというのも事実です。
基本的に人事異動というものがなく(誰も雇用していないので)、仕事の環境や周囲との関係が変わることもなく、気がつけば新年度がスタートしているという感じです。税制や物価が変わったり、お付き合いのある人が異動したり転職したりということはあるのですが、基本的に、自分が当事者になることはない。そんな意味で、あまり実感の湧かない新年度です。
そんな中で、私が新年度を感じる小さなイベントがひとつ。
それは「クルマのタイヤ交換」。
秋になればスタッドレスタイヤに履き替え、春になるとノーマルタイヤに履き替える。このサイクルです。
スタッドレスタイヤを履き替えるときには木枯らしや寒さで冬の到来を感じるし、ノーマルタイヤに戻すときには暖かな風や草木の芽吹きで春の到来を感じます。
作業をしていると、どこからともなく蝶がひらひら飛んできたり、近くの通学路の桜の下に黄色い小さな帽子がたくさん揺れていたり。
そんなとき、
「あー、春なんだな。新年度が始まったんだ」
「あー、そろそろ冬だな」
って感じるのです。
なんとも寂しい季節の感じ方ですね(苦笑)
かなり昔のことになってしまいましたが、私も入学や卒業、そして会社への就職を経験しました。入社式の日はすごく緊張して、役員との懇親ランチで出されたお寿司をまったく食べられなかった。今では懐かしい思い出です。
そして今思うのは、
「みんなで勉強したり仕事したりすることの大切さとありがたさ」
それは、組織を出て初めて痛感することでもあります。
上司や先輩、先生にいろいろ指導を受けながら、仲間といろいろディスカッションしながら、一緒に仕事や勉強をして、達成感や挫折を知る。それはとても貴重な体験なのです。
この春、そんな環境に身を置いたみなさん、いろいろ大変なこともあるけど、ぜひがんばってください。今しか経験できないことです。存分に楽しんで、存分に経験を積んでいってください。
私は今年もタイヤを交換しながら、みなさんの健闘を応援しています(笑)