初めて見た時からその虜になり、自分で使ってみてますますその魅力にハマった、最新のデジタルプラネタリウム。
自分の手でこんな投影システムを作ってみたいと夢見てから、ほぼ1年。
ついに、その夢を実現させることができました。
何をどうしたらいいのかまったくわからないところからのスタートで、レンズや光学の知識も浅い私にとっては難しいチャレンジでしたが、先達の知恵や情報に触れることができたおかげで、なんとか形にすることができました。
まさに「巨人の肩に乗せてもらう」ことで完成したプロジェクトです。
最終的にシステムを完成させる段階になったので、アルミフレームで筐体を製作しました。設計通りの長さにカットされたフレームや部品が納品されれば、六角レンチやドライバーだけで組み立てられるので簡単です。
フレームができたら光学ユニットをマウントして、位置を調整します。
そしてプロジェクターを載せて固定すれば完成です。光学ユニットの位置は微調整できるようになっています。
拡大レンズは全周魚眼タイプと対角魚眼タイプを選んでつけられるようにしました。これでドーム全天でも天井平面でも投影対応が可能になります。
フレームにはLEDテープ照明をつけてあります。これはリモコンでオンオフや色を制御できるので、ドーム内照明としても使えてすごく便利になりました。
そして、最終的な試写で投影の様子をチェックします。
自室が満天の星空になり、たくさんの星座が浮かんでいる様子はまさに圧巻。
これこそ、最初に見て憧れたデジタルプラネタリウムそのものです。うれしくて、何時間も見上げていました(笑)
後日、ドームで行った試写のショットもご覧ください。
特殊フィルムを使ったピンホールプラネタリウムに続いて、デジタルプラネタリウムも自作することができて、モバイルプラネタリウムに必要なハードウェア(エアドームと投影システム)を手中にすることができました。
あとはソフトウェアですが、さすがにこれは簡単に自作というわけにはいきません。フリーや市販のプラネタリウムソフトを使うか、あるいは全天投影用の動画コンテンツを自分で制作してそれを投影することになります。
もちろん、ソフトウェアも自作したいという夢はずっと持っています。
この全天投影システムは、試作機の完成以降これまでに20機近くを製作・納品してきました。
今後もいろいろと改善を続けながら、みなさんにご提供していきたいと思っています。
モバイルプラネタリウムや全天映像投影を希望されるかた、投影システムやエアドームの導入を検討されているかたは、ぜひご相談ください!