バックアップ機を作る

全天映像投影システム「ソラプロジェクター」の通算30号機が完成し、このほど関連会社の株式会社メディア・アイ・コーポレーションへの引き渡しが完了しました。
このシステムは、主にメイン使用機が使用不可能になった際のバックアップシステムとして運用する予定です。

バックアップを用意しておくことは、実はかなり前から検討していたこと。
投影システムにビデオプロジェクターを使っている以上、ランプ切れや故障のリスクは常にあります。実際に過去のイベントではそれが起きてしまって、上映が中断してしまったこともあります。遠方の会場まで自車で駆け付け、代替機を搬入したことも。
これは当然お客さんや主催者に多大な迷惑をかけてしまうし、特に長期イベントで現場を離れている期間、「いつ壊れるだろうか」と毎日気をもむのは精神衛生上もよくありません。

ソラプロジェクターは決して安くない製作原価がかかりますが、それでも他のデジタルプラネタリウムシステム製品に比べれば格安です(ぶっちゃけ桁が違います)
この夏に2か月間の長期企画展示を控えていることもあり、このタイミングで思い切って資金を工面して製作したという次第です。

このシステムは、結果的に「箱を開けなかった」「まったく使われなかった」というのが一番望ましい使われ方です。
まったく使われないのはもったいない気もするし、2台用意するためにイベント運用コストも上がってしまうのですが、同じ機材が2台会場に揃っていて、万が一どちらかが故障してもすぐに置き換えてイベント運用を継続できるというのは、何にも代えがたい大きな安心感があります。

今後は、さらに安心して長期運用ができる体制でイベント実施のお手伝いをしてまいります。
星や宇宙の企画展・イベントをお考えのみなさま、ぜひご相談いただければと思います。

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