魚眼レンズコレクション?

ご存じの通り、ドーム全天投影システムの構築には魚眼レンズが必須です。
魚眼レンズには、対角線で180度視野が得られる対角魚眼タイプや、縦横すべて180度視野の円形映像が得られる全周(円周)魚眼タイプなどがあり、投影システムで使えるのは後者です。
(対角魚眼レンズでは「風呂敷の四隅をつかんで空を飛んでいる」ような映像になります)

その全周(円周)魚眼レンズにも、モーター内蔵のオートフォーカスタイプやモーターの入っていないマニュアルフォーカスタイプがあり、さらには等距離射影や等立体角射影といった射影方式の違いもあります。もちろん国内メーカー性も海外メーカー性もあり、明るさや解像力などの性能もいろいろです。
というわけで、もちろんすべてのレンズを入手して比較することはできませんが、それでも、気が付けば手元には結構な数のレンズがあります。
そして、性能の高い魚眼レンズは高額なので、投資金額も結構なものになります(泣)
ただ、このレンズの仕様や性能が投影品質を決める大きなファクターになるので、カタログスペックやレビューだけではなく、実際に使って試写する必要があるのです。

現行のソラプロジェクターや、現在投影検証を進めている新型ソラプロジェクターで採用している魚眼レンズは3種類。プロジェクター機種やドームサイズによって使い分けています。

ただ、一般的にはあまり需要があるとは言えないタイプのレンズですので、製造・流通は減少傾向にあります。しかも最近全盛のミラーレス機に対応した魚眼レンズはなかなか出てきません。必要な魚眼レンズをどうやって確保していくか、実はかなり差し迫った問題です。
幸い中古市場にはまだ多くの製品が並んでいますが、不良品である可能性もあります。中古レンズを積極的に活用していく方針ではいますが、そのリスクを考えるとやはり躊躇してしまいます。

ほかに必要な集光レンズなども全世代のマウントのものを使っていますので、いつまで入手できるか不明です。
とてもニッチな市場、少ない需要のソラプロジェクターですが、それでも必要なかたにとっては必要なものですので、なんとか少しずつでも製作を続けていけるよう、常に魚眼レンズの市場動向チェックが欠かせません。

本当は、専用のレンズシステムを作れるといいのですが、さすがに超高額&超大量ロット数になると思うので非現実的です。なんとか市販の機材に頼りつつ、製作を継続していきたいと思っています。

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