エアドーム内に座席を設けない理由

みなさんは、はじめてプラネタリウムに行ったときのことを覚えているでしょうか?

小学生の時、博物館や科学館を訪れた記憶があるのではないかと思います。
入口のドアを抜けると、薄暗い照明の大きなドーム、そして真ん中にプラネタリウム投影機、そしてそれを囲むように座席が並んでいる。席に座ったらあたりが暗くなって、星が投影されて、星座や神話の説明を聞いて学習した。
そんな感じでしょうか。
あくまで学習の延長だった。多くの人がそういう印象だと思います。
そしてその印象は、大人になってからもあまり変わらない。

私は、そういうイメージが払しょくできないのは、
「座席があること」
も一因じゃないかと思っているのです。

整然と並んだ座席=教室=勉強する場所

こんな感じでしょうか。設備が目的を示している、という感じ。
それはプラネタリウムも同じ。学校の教室を想起しませんか?
(じゃあ映画館はどうなのよ?というのはひとまず置いておいて笑)

私が実施するエアドームプラネタリウムの上映イベントでは、あえて席を設けないようにしています。
もちろん、せまいドーム内に席を設けると窮屈だし緊急避難時の邪魔になるから、という理由もありますが、あまり堅苦しくなく、リラックスしてその時間を楽しんでほしいという理由からです。
エアドームに入ったとき、まず席がないことに戸惑うお客さんも少なからずいるのですが、次の瞬間に、「ああ、かしこまってきちんと見る必要ないんだ」と緊張が解けるようです。小さなこども連れの親も安心するようです。
そのため、必ず床面にはカーペットなどを敷設し、靴を脱いで入ってもらうようにしています。中では足を伸ばして座ったり、寝転がったり、ほかのお客さんの迷惑にならない限り自由な姿勢で観覧してもらっています。

もちろん、エアドーム内に席を設けているスタイルだってあります。良い悪いではなく、それぞれのスタイルがあるということです。そこには、それぞれの主催者の思いやポリシーがあります。
最近では、常設施設でも、座席と併設してクッションシートが置かれていたり、芝生エリアがあったりするところがあるようですね。
そんなスタイルの違いも含めて、プラネタリウム上映を楽しんでいただければと思っています。

この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!
目次