地球暦は、私たち地球の「いまここ」を太陽系の俯瞰で知ることができる時空間の地図。
1兆分の1のスケールで、幾多の暦情報とともに緻密に描きこまれたこの美しいプロダクトは、あらたな視点や気づきを多く与えてくれ、見る者使う者の感性を大いに刺激してくれます。
その地球暦の考案者、クリエイターである杉山 開知さんからのご相談&依頼を受け、地球暦の基本要素を自動描画するシステムを開発しました。開発期間はおよそ2か月。杉山さんとの多くのやりとりを経て、必要な描画クラスライブラリや天文計算の処理関数群を実装しました。コーディングしたJavaScriptソースは全部で9ファイル、ボリュームは2500行以上。この夏の大きな自由研究(笑)となりました。
杉山さんによって「SHIKIGAMI(式神)」と名付けられたこのシステムは、惑星や月の位置、日の入りや日の出の時刻などを正確に計算し、地球暦と寸分違わない超高解像度でベクターグラフィック(SVG)データを出力し、世界中どこの地球暦でも瞬時に描画するデジタル支援ツールです。
SHIKIGAMIは、今後生み出される地球暦のベース部分を自動描画する制作ツールとして、杉山さんに活用いただきます。どんなプロダクトが生まれるのか、今から楽しみです。
しかし、本当の地球暦のデジタル化はここからが本番。
単にペーパープロダクトをデジタルに置き換えただけではデジタル化とは言えません。制作支援ツールのレベルではなく、デジタル空間における地球暦のビジュアル化や使われ方はどうあるべきか?をゼロベースで考え、広く皆さんに利用してもらえるようなアプリの構想がすでにスタートしています。詳しくは下記記事もぜひご覧ください。
2024年、またここから何かが始まります。どうぞお楽しみに!
地球暦のウェブサイトはこちら。
https://heliostera.com/