移動プラネタリウムの操作コンソール

移動プラネタリウムの上映準備は、エアドームをふくらませて投影機を中に置いて終わり!ではありません。PCや音響ミキサーやスピーカー、そしていろいろな補助機材などを自分の周りに設置して、投影操作ブースを作る必要があります。
しかし、機材をひとつずつ配置して電源や映像音声のケーブルを配線するという作業を毎回繰り返すのは、かなりの手間と時間がかかります。
機材が全部配置配線されていて持ち運びができる「操作コンソール」を作りたい。できればかっこいいやつを。
これは、私にとって、投影機の自作と同じくらい大きなテーマのひとつです。

自作ピンホールプラネタリウムを使っていた時代は、その投影機を操作するコントローラも自作しました。それを補助投影用のプロジェクターや音響機材と共にラックに置いて配線するという作業を、毎回現場でやっていたのでした。
さすがにこれでは効率が悪すぎるので、ある程度機材の設置や配線まで済ませた状態で、ラックごと持ち運ぶようにはなりましたが…

投影システムがデジタル化し、メイン操作がPCに集約されている現在でも、キーボードや環境モニター(ドーム内のCO2濃度や気温、湿度を常時チェックしています)、音響機材などを毎回現場で設置・配線するのはやはり面倒です。
最近では、PC周りの機材設置や配線をある程度固定させた計器パネルを自作して運用しています。

ゆくゆくは手元の操作機材や音響機材も完全に一体化させた操作コンソールを製作しようと構想していますが、機材の変更の可能性や収納運搬を考えたサイズ検討など考慮すべき点が多くあって、最適なデザインがなかなか決めきれずにいます。
ノートPCを使えばモニター・キーボード・マウスなどの雑多な配線はそもそも不要なのに、デスクトップPCを使っているというところに本質的な問題があったりもします。

何か無意味で無駄な努力、自己満足に浸るための作業なんじゃないか?

ときおり(いや、常々)そう思うこともあります。

しかし。
やっぱり、旅客機のコックピットのようなメカニカルで流麗な操作コンソールを作り、可搬性や設置性、もちろん操作性を飛躍的に高めたい、そして外観もかっこよくしたいという願望は抑えられません。男のロマンです(笑)
いつか、納得のいくコクピットでプラネタリウム上映をコントロールできる日がくることを夢見ています。
実現できたときには、エアドームの中で一人悦に入って自己満コンソールを操作する私を笑ってやってください。

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