満天の星空をお届けします

というキャッチフレーズで始めた、移動プラネタリウムの出張上映。
2002年に地元の保育園の夏祭りで初めて上映して以来、これまで15年以上にわたって継続してきた活動です。
上映した回数や観覧いただいた人数は、もう数えきれません。
とりあえず、これまでの出張上映の実績をまとめてみました。2002年から2019年までの記録です。

最初は自作のピンホール投影機で、そしてデジタルプラネタリウムシステムを借りて、さらには自作の全天投影システムを使って、空や星をたくさんお届けしてきました。ドームも、布製の小型傘ドームやダンボールドームからエアドームへと進化し、いまでは大型エアドームや国産防炎タイプのエアドームで大規模な上映イベントを実施することもできるようになりました。
もちろん今でも、依頼があれば出張してドーム内でマイクを握り、ライブで投影解説をしています。

たくさんの反響

寄せられた手紙やメッセージ
寄せられた手紙やメッセージ

プラネタリウム出張上映を体験されたかたからは、たくさんの手紙やメッセージをいただきます。
自分の作った投影機が映し出した星空を観て喜んでもらえる、感動してもらえるというのは、とてもうれしいしありがたいことです。

投影の前、ドームに入るのを待ってくれるたくさんの人たち。わくわくしているこどもたちの眼の輝き。
投影が始まり、音楽が流れ、ドームの中が夕焼けから満天の星空に変わった瞬間の歓声やどよめき。
投影が終わって朝を迎え、終了の挨拶をしたときのたくさんの拍手やお礼。
この活動をやってて本当によかったと思える瞬間が、いくつもあります。

上映開始を待つ長蛇の列
上映開始を待つ長蛇の列

なんで星を見上げるのか?

「星が大嫌い。星なんか絶対見たくない」
っていう人、あんまりいないですよね。(います?)

星を見上げても、たとえばお金や欲しいものが手に入るとか、お腹いっぱいになるとか、彼氏彼女ができるとか、願い事が叶うとか、そういう意味での良いことは特にないです(笑)
では、なんで人は星を見上げるのか?
なんで星を見上げて「きれい」と感じるのか?

わかりません。

プラネタリウム出張上映では、たくさんの人が感動し、涙を流し、笑顔になり、元気になる姿を見てきました。
星にはいったいどんな力があるのだろう。いつも思います。
私たちの体や心を作っているのは、遠い昔に星によって作られた原子。星の材料と命の材料は、究極的には同じ。
私たちは文字通り、「星のかけらで出来た星のこども」です。星から生まれ、星へと還っていきます。
私たちの中にある何かがそれを覚えていて、それを感じるのでしょうか。

まあ、とりあえず難しいことは置いといて。

忙しい毎日、疲れた心に、少しだけゆっくりした時間を。
いつも小さな画面ばかり、下ばかり見ている時間に、少しだけ空を見上げる時間を。
そんな「ちょっといい時間」を、これからもお届けできたらいいなと思っています。

投影中のエアドーム内の様子
投影中のエアドーム内の様子
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