センセイの杖

とある自治体の生涯学習イベントで上映したときのこと。

その回のお客さまは、俳句か何かを嗜む婦人愛好会のご一行。
周りから「先生」と呼ばれる女性はかなりのご高齢。ふだん使っている杖を入口に置いてエアドームに入るのはちょっと難儀していましたが、なんとかみなさんの力を借りて無事ご入場。投影開始となりました。

投影が終わると、ご婦人たちからは大きな拍手。
ドームを出るときも興奮冷めやらぬ顔で「素敵でした!」と声をかけてくれました。

そしてドーム内を振り向くと、すでに全員がご退場。もう誰も残っていません。

あれ? 先生は?

あんなに難儀して入場された先生は? いつの間に出たの??

驚いて外に出てみると、そこには立てかけられた1本の杖が!
廊下に出てみると、そこには2本足でスタスタと歩く先生の姿が!

「すばらしかったですね」と2本足で闊歩する先生。

「センセイ~!」と慌てて追いかけるご婦人たち。

その後ろを、杖を持って「センセイ~!」と追いかける私。


先生、元気になっちゃったよ・・・
こんな効能もあるのかプラネタリウムは。
まったくもって、奥が深いです。

エアドーム
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