投影システムの試作と試写

プロジェクターの投射光を集光レンズで結像させ、それを投影レンズと拡大レンズでドーム全天や天井いっぱいに投影する。
そのための重要なデバイスである光学ユニットを完成させることができたので、いよいよプロジェクターと組み合わせて試写をします。

小型ビジネスプロジェクターで試写。
レンズの上に載っている乳白色のカバーは仮想ドームスクリーン。奇跡的にサイズがぴったりだったジップロックの容器です笑
ホームシアタープロジェクターで試写

所有していたプロジェクターは小型のビジネスモデルと中型のホームシアターモデル。ビジネスモデルは映像が少し上に投射されるので、その投射光が水平に光学ユニットに入るように少しお尻を持ち上げて仮設します。一方のホームシアターモデルは水平投射が可能(レンズシフト機能がある)なので、普通に設置すれば投射光がまっすぐ光学ユニットに入ります。このシステムで使うプロジェクターは、なるべく水平投射のできるもの、レンズシフト機能を持つものが適しています。

そして実際に試写したときの様子がこちらです。

四角い部屋に投影しているため映像はひずんでいますが、全天投影できていることがわかると思います。
さらに、全方位にわたってピントがしっかり合っていること、魚眼レンズの画角をフルに使って水平線まできっちり投影できていることも確認できました。狙った通りの投影結果です。


単に魚眼レンズでプロジェクター投射光を拡大投影するだけではできなかった全天投影を、ついに実現させることができました。これでデジタルプラネタリウムや汎用の全天映像投影システムとして使えるプロジェクションシステムを完成させることができます!
いよいよ次回はこの連載の最終回、システム完成の記録です。

この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!
目次