全天映像投影システム「ソラプロジェクター」は、魚眼レンズ部分を付け替えることによって、ドーム全天投影・天井平面投影のどちらにも対応することができます。直接天井に星空を投影すれば、ドームを使わずにシアターを作ることができるので、長期間のイベントや常設施設でこの方法を使う事例が増えてきています。
では、このレンズを使ったソラプロジェクターでは、いったいどのくらいの大きさの映像を天井に投影できるのか?
実測したデータをグラフにしてみました。単位はmmです。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、投影サイズは、天井の高さ(投影距離)やプロジェクターのズーム調整によって変わります。グラフの横軸は天井高さ、青いグラフはズーム最小時、赤いグラフはズーム最大値です。
例えば天井高さが3m(3000mm)ある場合、投影できる映像サイズは直径4m(4000mm)から6m(6000m)くらいになることがわかると思います。ズームでめいいっぱい広げると周辺の色ずれやピンボケが大きくなるので、だいたい4mから5mくらいのズーム調整で投影するときれいに映ります。
「なんだそんな程度か」と思う方もいるかもしれませんが、単純にプロジェクターと魚眼レンズの組み合わせではここまで大きな映像を投影することはできません。単純に天井に投影するだけでも、できるだけ大きくきれいにするためには、ソラプロジェクターのような光学方式が必要になってくるのです。
逆に、「周辺部分はどうでもいいから、とにかく大きな映像にしたい」という場合は、ドーム投影用の円周魚眼レンズのまま投影します。もともと半球ドームに投影できるレンズですので、四角い部屋であっても天井いっぱい、そして壁面にまで渡る巨大な映像を投影することができます。
どちらのレンズを使って会場にどのように映像を投影するかは、会場の様子やイベントの内容などによって変わります。
ぜひご相談いただければと思います。