2022年の総括

もうすぐ2022年が終わろうとしています。残務を片付けて大掃除を終えれば、19年目のウィルシステムデザインも仕事納めです。ほんと、1年が経つのは早いものですね。

今年は、ソラドームを1か所、ソラプロジェクターを4か所にお届けしました。実績としては低調に終わりました。お問い合わせや導入検討の話はたくさんいただくのですが、やはりコロナの影響は避けられません。残念ですが、この難しい傾向はもうしばらく続くだろうと思います。

プラネタリウム上映イベントは、愛知県岡崎市での長期開催がありました。そのほか大小合わせていくつかの催事があり、機材をレンタルしたり上映番組を制作したりしました。動画制作は奥が深くておもしろいですね。毎回どんな演出アイデアをどんな手法で盛り込んだらいいか、試行錯誤の連続です。

アプリ開発のほうは、JavaScriptの天文計算プログラムをいくつかの企業に使っていただきました。それぞれどんなウェブサイトやプロダクトになるのか、いまからとても楽しみです。
自主企画では、不思議なカレンダー&時計アプリ「GeoClock」を開発しました。けっこうな意欲作でしたが、特にお披露目する機会もなく活用いただく機会もないままです(泣)

そのほか、目に見える成果はなかったものの、来年以降の企画提案につながるデモや試写を実施する機会も多くありました。残念ながら最初から冷やかし目的だったり、アイデアや知見を横取りされるだけだったりということもありましたが、すべての営業やプレゼンが実を結ぶわけではないので、これはある程度仕方ありません。誠意の感じられない相手との仕事はストレスですが、避けて通れないことだと割り切るしかないと思っています。

もうひとつ、今年は古物商免許を取得しました。今後は、外観や性能に問題ない使用品のカメラレンズやマウントリングなどを投影システム製作で積極的にリユースしていこうと思います。SDGsの目標のひとつである「作る責任、使う責任」です。

来年に向けて

まず、年明け早々に大きなイベントが控えています。久しぶりのしかも遠方での出張上映です。
この機会を生かして、プラネタリウム出張上映の機材環境を再整備しています。最近ではすっかり無くなってしまったライブ投影解説ですが、そのためのオペレーション環境を作ることは長年の課題でもあります。新しい魅力的なガジェットやアプリもたくさん出てきましたので、それらをうまく組み合わせて、自分専用の環境をぜひ完成させたいと思います。まだまだコロナ禍の影響は続くと思いますが、その先を見据えた準備をしっかり進めていくつもりです。

それと、もうひとつ。来年は「働き方改革」も進めていこうと思っています。
といっても、よくある時短とか環境改善ということではなく、自分のポジショニングを見なおすという意味の意識改革です。
ここ数年は公私ともにいろいろなことがあり、「今後は裏方として、機材やシステムの開発、コンテンツの制作を通して貢献していければいい」というスタンスで仕事をしてきました。
でも、それだけでは物足りないと感じている自分に気づいたのです。

長年プラネタリウム出張上映でライブ投影解説をしてきて、たくさんの驚きや感動に触れ、たくさんの拍手や感謝をいただいてきました。やはりそれがこの仕事に携わる一番の醍醐味であり、それを実践している人たちの充実っぷりがうらやましいと感じたわけです。
モノを作って使ってもらうことはもちろん大事だけど、やっぱり自分自身もそれを使って投影したい、話したい、届けたい。またそんな思いに駆られています。
上に書いたコンソールの構築と併せて、裏だけではなく表に出て星空をお届けする仕事をまた増やしていけたらいいなと思っています。

来年、ウィルシステムデザインは20年目を迎えます。
これまで支えてくれたたくさんのかたがたに感謝を込めて。
そして、これからお会いするたくさんのかたがたに期待を込めて。
今年1年、本当にお世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。




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