移動プラネタリウムの操作コンソールについては、以前にも記事を書きました。今回はその続きです。
表示パネル部分をシナ合板や角材で自作したのは昨年の秋。その後イベント上映で実際に運用してきましたが、やはり最終形態となる「究極の自己満足(笑)コンソール」、通称「究極のコンソール」が欲しいという欲望には勝てず、ついに製作を決意しました。
パネル部分のコンソール化だけでは、他機材との接続や全体のセッティングを都度現場でやらなくてはいけません。しかも、パネルコンソールをアルミトランクのふた部分にもたれかけるように置いていたので、その重みでトランクごと倒れるというアクシデントもありました。そこで、究極のコンソールでは、
- アルミトランクにすっぽり収まり、出したらすぐに使えて、終わったらすぐに片づけられること
- アルミフレームで筐体を作って工作精度と強度を保つこと
- 表示パネル部分は昨年製作のデザインを流用し、コンパクトに折りたためるようにすること
- 音響を除き、必要な機材をすべて収めること(PCまわり、環境モニター、送風機コントローラなど)
という要求を実現させ、しかも、見た目もそれなりにしっかりしたものにすることを目指しました。
これまでも操作環境は幾度となく構築してきたのですが、いつもいきあたりばったりの部材選定や設計でテキトーに作っては後悔するという繰り返しだったので、今回は最終形態としてよくよく考えて設計し、ありあわせの部材で取り繕ったり、雑な組み立てや塗装をしないことを目標にしました。
以下、その製作記録です。
別にコンソールを作ったからといって、上映の内容や質が劇的に良くなるわけでもありません。
というか、そもそも自分しか見ないし、自分しか使わないものです。
そういう意味では、なんか無駄な努力にも思えます・・・
それでも、こうやって納得いくものを自分自身で構築すると、その前に座るたびにテンションが上がります。それは私にとってはとても大事なことで、機材や環境に不満を持ったまま投影するのではぜんぜん楽しくないし乗り気にもなりません。
みなさんに楽しんでもらうためには、まず自分が楽しめる環境を作らないと!
今回ようやくそれを実現させることができて、次の上映イベントが楽しみで楽しみでしかたない私です。
ウィルシステムデザインのプラネタリウム出張上映を体験される機会があったら、ぜひコンソールも見てあげてください。きっとそこには、ニヤニヤしながら操作しているおっさんの姿が見られるはずです(笑)