蛙、大海を少しだけ知る

2023年最後のソラプロジェクター36号機製作が完了し、無事お届けしました。
もちろん今回もしっかり作り、しっかりテストや試写をして、万全の状態で送り出しました。

しかし。
今年は、いかに自分が「井の中の蛙」であったかということを思い知らされた年になりました。
ソラプロジェクターの製作提供を始めてもう5年以上、いまさらもいいところですが…

他と比較することで、いまの自分の技量や立ち位置を客観的に見積もることを、心理学用語で「社会的比較」と言うそうです。そういう視点に欠けていたことを痛感させられました。
「井の中の蛙」とはよく言ったものです。
自分の作ったモノのレベルを客観的に把握することなく、勝手に自己満足して世に送り出してきたことのなんと恥ずかしいことか。
まさに「大海を知らず」です。
もっと冷静に上方比較するべきだったし、それができる交流の機会をもっと作るべきだったと大いに反省しています。

もちろんソラプロジェクターの構造上、原理的に適わない部分があることは承知です。それは最初からわかっていたことでもあり、コストを抑えて手軽に安全にドーム全天投影することとトレードオフの関係でもあります。

しかし、じゃあ仕方ない、このままで、とはやっぱり思えません。
見せつけられた「その上方」に少しでも近づけるモノを作り出したい!という思いは強くなるばかりです。目下最大の障壁は資金ですが、そこがクリアできれば、きっとうまくいくと確信しています。それは、基礎実験を自分の手で行って自分の目で確かめたから、という裏付けがあるからです。

蛙のことわざには、実は続きがあります。
「されど空の深さを知る」
これまで、頭で考えるだけでなく、実際に長い時間を費やして、自分の目で見て自分の手を動かしてきました。
どうすればデジタルプラネタリウムの投影システムが自作できるのか、人のやらないことをいろいろ試してきたことは、この先必ず力になると信じています。

少々遅すぎる気もするけど、今年大海を少しだけ見た蛙が来年以降どうするのか?
井の中に戻ってひきこもるのか?それとも大海の岸辺に立ち、その波に足をつけてみるのか?
今後の蛙のチャレンジに、どうぞご期待ください。

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